印材について
印鑑の材料となる素材を印材と呼びます。
印材は大きくわけて木材・動物の角牙・アクリルやチタンなどの人工物があり、最近はチタンや環境にやさしい木製印材などが人気です。当店ではさまざまな印材をご用意しておりますので、それぞれの特徴を参考にしていただき、お好みの印材を見つけてください。
柘(アカネ)
植物系の印材のなかでも古くから親しまれている印材です。
黒水牛などに比較すれば堅牢性には劣りますが、丁寧に取り扱えば十分永くお使い頂ける印材です。お求めやすい価格が好まれています。
薩摩本柘(さつまほんつげ)
柘(つげ)は古くから印鑑や工芸品に使われており、その中でも最高級とされる鹿児島県産「薩摩本柘」の印材です。農家による計画的な植林によって供給量が維持されている伝統的な木材で、キメの細かさや耐久性から印鑑の材料に適しています。
彩樺(さいか)・エコカンバ
寒冷地産の真樺材に圧密加工を施すことで耐久性を高めた、代表的な圧縮木材です。
主に建築材や家具類に活用されてきた木材の圧縮技術ですが、それらの高級木材の端材を印材に利用することで環境にも優しく、官公庁や企業でも多く採用されています。
メーカーや染色の違いによって「彩樺」「エコカンバ」など、いくつかの種類があります。
楓(かえで)
環境に配慮し計画的に伐採された、楓の端材を加工した印材です。
樹脂を真空含浸させることで耐久性を高めているため変形やヒビ割れにとても強く、また高級感のある光沢や美しい木目からも人気のある印材です。
智頭杉(ちづすぎ)
鳥取県智頭町産の杉材でつくられる木工品の端材を再利用した環境に優しい印材です。
柔らかく密度差の大きい杉材を圧密加工することで、堅牢性や高い均質性をそなえています。樹脂などを用いず100%天然の素材を活かした印材です。
神楽ひのき(かぐらひのき)
島根県産ヒノキの間伐材や端材を使用した環境に優しい印材です。
柔らかく密度差の大きいヒノキ材を圧密加工することで、堅牢性や高い均質性をそなえています。樹脂などを用いず100%天然の素材を活かした印材です。
黒水牛[芯持]
昔から好まれている牙角系の印材のです。
耐久性に優れ、朱肉のつき具合や押印性も高く、手にしっくりと来る重量感と高級感のある漆黒の外観が特長です。当サイトでは、全て最高級とされる芯持ち(角の中心の芯部分から取った最も歪みにくい部分)の黒水牛印材をご提供しています。
オランダ水牛[牛角・色上]
艶のある質感と茶褐色の「ふ」と呼ばれる模様により、1本1本が多様な色合いを出す美しい印材です。
[色上]は、「ふ」が比較的少なく、品質と価格のバランスの取れた等級になります。見た目の美しさや高級感から人気が高く、印鑑としての耐久性や押印性にも優れています。
アクリル
プラスチック素材の中でも、透明度が高く耐久性に富んだアクリル材は印材としても広く使われています。
天然の印材と比べると軽く、染色や塗装が容易なため、さまざまなデザインやカラーを楽しめる印材です。
チタン
宇宙工学や先進医療でも活躍しているチタン製の印材です。
チタンは耐久性が高く錆びにくい金属ですので、永く使用する実印などの素材に最適です。またノンアレルギー素材のため人体に優しく、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
店では純度96%以上の「純チタン」を採用しており、シンプルな「ブラストチタン」、イオンプレーティング技術で表面をコーティングしたブラックチタン・ゴールドチタン等の「IPチタン」、カーボンバンドでスタイリッシュに仕上げた「カーボンチタン」をラインナップしています。