木製印材
木製の印材は、天然木をそのまま印材の形に加工したものと、特殊な技術で圧縮などすることで耐久性を高めた圧縮木材とがあります。
当店で販売している【天然木】 | 柘(アカネ)、薩摩本柘 |
---|---|
当店で販売している【圧縮木材】 | 彩樺・エコカンバ、智頭杉、神楽ひのき |
エコ商品
当店では、環境保全に配慮した【グリーン購入法適合商品】を中心に取り扱っています。計画的に管理された木材や間伐材、木工品の端材などを活用した、環境負荷の低い印材です。
▼対象商品にはアイコンが付いています。商品詳細(注文ページ)をご確認ください。
印材の耐久性
天然木をそのまま加工した印材と、圧縮木材の重さを彫刻前の15mmの印材で比べてみます。同じ大きさなら重いほうが密度が高く硬い素材と言えます。
-
柘(アカネ) 8g 薩摩本柘 10g 神楽ひのき 11g 智頭杉 13g 楓 14g 彩樺 14g -
黒水牛 15g チタン 48g 薩摩本柘を基準にして、彩樺などの圧縮材は40%程度耐久性が高く、黒水牛などに匹敵する硬度を備えていると言えます。
薩摩本柘(さつまほんつげ)
鹿児島県産の上質材で、古くから繰り返し植林再生されている伝統的な木材です。
柘(つげ)の原木は成長が遅いため耐久性が高く、見た目にもキメが細かく上品な色合いです。
黒水牛や圧縮木材に比べると耐久性では劣りますが、伝統的な印章店では木材はこの薩摩本柘しか使用しないというお店もあるほどです。
柘(アカネ)
海外産の木材を加工した、お求めやすい価格が人気の印材です。
元は海外産の柘に近い木材を加工したもので「シャム柘」や「アカネ」など、様々な呼び方があります。
印材としては充分な耐久性を備えていますが、薩摩本柘と比べると密度が低く、木目もやや荒いものが多いようです。
彩樺(さいか)・エコカンバ
寒冷地産の真樺材に圧密加工を施すことで耐久性を高めた、代表的な圧縮木材です。
主に建築材や家具類に活用されてきた木材の圧縮技術ですが、それらの高級木材の端材を印材に利用することで環境にも優しく、官公庁や企業でも多く採用されています。
メーカーや染色の違いによって「彩樺」「エコカンバ」など、いくつかの種類があります。
楓(かえで)
空洞の多い楓の木材に樹脂を真空含浸させることで、耐久性を高めた印材です。
彩樺とは異なる製法ですが、同程度の硬度があり表面には独特の艶があります。北海道産の板屋楓やカナダ産のハードメイプルの端材を使用することで環境にも優しく、木目の美しい人気の印材です
神楽ひのき(かぐらひのき)
島根県産 高級ひのきの間伐材や端材を利用した、環境に優しい圧縮木材です。
樹脂を含ませて硬度を高める彩樺や楓とは異なり、高温の水蒸気で一時的に軟度を高めた状態から圧縮していく加熱圧密方式で加工しているため、完成した印材は天然木そのものです。優しいひのきの香りも楽しめる、高級感のある印材です。
智頭杉(ちづすぎ)
鳥取県智頭町産 高級杉の間伐材や端材を利用した環境に優しい圧縮木材です。
樹脂を含ませて硬度を高める彩樺や楓とは異なり、高温の水蒸気で一時的に軟度を高めた状態から圧縮していく加熱圧密方式で加工しているため、完成した印材は天然木そのものです。優しい杉の香りや美しい木目を楽しめる印材です。
木製印鑑のお手入れ
朱肉に含まれている油は印面を脆くします。
特に木製の印鑑は朱肉の油を吸収しやすいため、捺印後は必ず朱肉を拭き取るように心がけて下さい。
また衝撃にはあまり強くない素材なので、大切な印鑑にキズがついたり欠けたりしないよう、印鑑ケースに入れて保管されることをオススメします。